農業を一つの産業と位置づけると、様々なことが見えてきます。

農家を守ることと農業を守ることとは、同じことではないはずです。

　農家は、大規模農家から、中小、零細兼業農家に分かれます。それだけでなく、米農家。野菜農家。畜産。複数の作物を栽培している農家。など、種類や規模も様々です。

　農業を守るということは、全農家を守ることではないはずです。もちろん、全農家を守れることに越したことはありません。が、全農家を守るために、農業全体が崩壊しては日本に未来はないのではと思えてき ます。では、簡単に切り捨てて良いかといえば、違うはずです。そこで、戸別保障ではなくセーフティーネットで守るべきではないでしょうか。

　農業は、政府が保護育成して世界に通用するようにするべきです。保護しても、育成できない農家があれば、セーフティーネットで守るようにするべきでは？　つまり、産業は国が育成して、産業に従事する人はセーフティーネットで守るということです。他の産業も例外ではありません。

　よって、これから衰退していく産業と、成長する産業を切り分けて成長する産業に重点的に予算を廻して成長を助けるべきです。